零戦
先週の事ですが、都内の病院に母を連れて行った折、診察まで待ち時間二時間以上と聞かされて近くの靖国神社に時間潰しを兼ねて詣でてきました。
靖国神社周辺は仕事で何度となく訪れた事がありますが、本殿でお参りなんて子供の頃父に連れて来られて以来、それこそ40年ぶり位になります。
私の宗派は神道ということになってはいますが、苦しい時の神頼みすらしませんから、お参りもそこそこに境内の散策などしてみました。
父親に講釈された「肉弾三勇士」のレリーフを探していたら、今では史料館ができており、館内に展示されていることを知りました。
入館料金800円はちょっと高いなとも思いましたが、館内の充実した展示品を見て納得しました。
入口を入ってまず目に飛び込むのが零戦五二型です。
ジャングルや海の中から寄せ集めて組み立てたらしい機体ですが本物です。
更に展示室を巡っていくと艦上爆撃機「彗星」も展示されており傍らには搭載されていたエンジンが単体で置かれています。
製造メーカーは忘れましたが、ダイムラー・ベンツ製の液冷倒立V16気筒ツインプラグエンジンを当時の国内メーカーがコピーして造りあげたものですが、その迫力には圧倒されます。
この時代の航空機用液冷エンジンは同盟国であるドイツ製のデッドコピーが主流だったようで、そういえば「飛燕」のサイドシルエットは排気管の位置等からも「メッサーシュミットBf109」に実によく似ています。
また他にも日本海軍の艦船もスケールモデルで多数展示されており、全長3メートルはある空母(名前は忘れました)は圧巻です。
江田島の海軍史料館ほど泣かせる展示物はありませんが、陸軍・海軍の資料を一堂に集め一見の価値があるといえます。
更に館内で上映されている映画は、日清・日露・太平洋戦争を日本の立場からだけ!解説した分かりやすい映画で、あくまでも靖国神社こそが英霊の御霊が安らぐ場所であると言っておりますから愛国心を煽りたてる素晴らしい?映画なので見ておくべきでしょう。
史料館を後にして一つの確信が湧いてきました。
やはり日本人ならば車やオートバイは日本車に乗るべきであると。
それでも外車に乗りたいなら、かつての同盟国であるドイツかイタリア製に限ると。
米国車に乗る事は非国民?であると。
小学校の学校給食でコッペパンを食べさせられ、それがアメリカの占領政策であった事を大人になって知った時からあまり好きではなくなったアメリカ。
馬鹿でかいピストンでズコズコとシリンダーの中を掻き回し、力ずくで走る車は嫌いです。
小さなピストンを適度なクリアランスを保ったシリンダーで、シコシコと高速回転させてこそ快楽は得られるのです。
と、言いつつもP47サンダーボルトのグラマラスなボディーも好きだったりしますから、本当はただの節操無しでした。