どかぽる

自分大好き55歳

鴨が葱背負って鍋に浸かってきたら

先週立ち寄ったBMWディーラーに置いてあったR1200Sをじっくり観察するため又してもモトラッドに足をはこんだ。GSで乗り付けてやるつもりが小雪がちらつきはじめたのでビートをオープンにして向かう。
ヒーター全開のエスキモースタイルを決めたおかげで寒さを感じないけど、このクソ寒さの中でオープンで高速走ると、いささかこっ恥ずかしい感じがしたのも事実。
モトラッドに到着するといつものマネージャーさんが飛んで出迎えてくれた。
このマネージャーさんは以前ドカティーを担当しており749Rを買ったのもこの人からで、私が衝動買いに走る性格を知っているもんだから舌が乾くんじゃないかというほど説明をしてくれた。ひやかすだけで帰るつもりがあまりの熱心さに負けとりあえず試乗くらいはしてあげることにした。
このお店、県内のBMW販売権を独占しているだけあって試乗車はほぼ全機種揃っている。その中で、今回はR1200RとK1200Sを試乗してみることにした。
まずはR1200Rからで、だいぶ以前にR1100RSを試乗した時の印象があったのでフラットトルクのそれほど面白くないエンジンだろうと予想していた。
街中を抜け湾岸沿いの国道に到着。試乗車をいいことに右手をワイドオープンしてみたら、おおっ早いじゃん。しかも4千回転あたりからはブースターが効いたようにトルクが立ち上がっていく。レブリミットの8千回転まで明らかにトルクを増しながら加速していくフィーリングは単室容積600ccもある空冷フラットツインと思えない吹け上がりだ。シフトアップして高いギアでも強力な加速力は衰えをみせないからカタログデータの109馬力に偽りはなさそうだ。749Rのピークパワーが全域で出ている感じがするし、とても軽やかな回り方をするエンジンだ。
続いてK1200S。水冷4気筒で167馬力もあるからじゃじゃ馬を予想していた。
交差点を曲がり、おそるおそる右手をひねりそのまま全開に、これまた早い。シフトアップしても加速力は変わらず更に高速域でもディオレバー名づけられたフロントマルチリンクサスは素晴らしい接地感で安心感をもたらしてくれる。
しかし、何か変だぞ。ついさっき乗ったRは109頭の馬で、こいつは167頭の馬で走っているんじゃないか?針は尋常でない所に回っているのになぜだか速さを感じられない。ツインとマルチの特性の違い、アップライトとクラウチングのライディングフォームの違いなのか身体に伝わるダイレクトな速さを感じられない。
試乗を終えて分かったことは、BMWはバイクの使用目的によって明確な色分けを行っているということ。
Rはバイク本来の加速感とスピード感を強調し、Kは遠くの目的地までいかに疲れずかつ速く到着できるかを極めた結果なんだと。
そして自分の脳ミソが何を考えているかも分かった。
最新のBMWを欲しがっている。フラットでもパラレルでもこの際何でもいいから欲しい、めちゃめちゃ欲しい。
お店を後にする時、彼は含みを持った笑みで送ってくれたけど腹の中は分かっている。
「今度来るときはハンコ持っていらっしゃい」と。
危ない、危うく料理されるところだった。
R1200R

K1200S

Posted in GSパリダカ by どかぽる on 1月 20th, 2007 at 7:12 PM.

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