壊れてたクラッチ
ドカティー749Rのスリッパークラッチが効きすぎてフリーギアのようになってしまった原因を探るため、プレッシャープレートを外してみた。
クラッチスプリングを外してみるとクラッチドラムとフランジがやけにパカパカと動くことに気付いた。
元々この二つのパーツはスリッパー機構の心臓部であり、力を入れて捻るとテーパーをつけて噛み合った部分がずれるようになっているから動くことは異常ではない。
それにしても妙に軽いので、おかしいと思ってよーく覗きこんだところ、ずれを定位置に戻す?ために付いているスパイダースプリングが割れて役に立っていない事が判明。
本来6本のスプリングによる圧着力でスパイダースプリングが割れていても元にもどるであろうところ、スプリング2本抜きで効きを強めクラッチ握力を弱めたためにドラムが正常な位置に戻らなかったものと思われる。
直すためには当然割れていないスパイダースプリングとセンターナットを緩めるための専用工具が必要だが、そんなもの当然持っていない。
外した2本のクラッチスプリングを付けようかとも考えたが、クラッチ握力が増加するのもいやなのでスプリングリテーナーに1,5ミリ厚のアルミ製リングを噛ましてプリロードを少しだけ上げてみた。
今日は試乗の時間がないのでとりあえず乗れるものか判明はしないけれど、パーツと専用工具が揃うまでは何とか走ってもらいたいものだ。
6本足の黒いヒトデのようなものがスパイダースプリング(通称名)で、二箇所で割れて用を成していない。(よく割れるそうだ)
リテーナーより一回り大きいものがアルミワッシャーで、ホームセンターで買ってきたドレンボルトのガスケット。