ガスケット交換
ガスケットと言うよりはパッキン程度の役目しかしていませんが、100GSパリダカ号のシリンダーヘッドカバーガスケットを交換しました。
作業はいたって簡単で、10ミリナット2個とカバーセンターの13ミリナットを外せばパカッと外れます。
ヘッドカバーを外すとロッカー室に溜まった僅かばかりのオイルが垂れますから桶で受けなければなりません。
いつも思うのですが、この旧ボクサーエンジンのバルブロッカー周りはいたって簡単な構造になっており、多分4サイクルオートバイ史上最も部品点数が少ないのではと思わせます。
大して時間もかからず左右交換して近所に試運転に出掛けます。
印旛のカントリーロードは100GSのポテンシャルを100パーセント発揮できる環境にありますが、あらためて旧ボクサーエンジンの非力さを感じさせてくれます。
ただ、それが面白くないかというと実はそうでもなく、伸びたパンツのゴムのように引っ張られる加速は意外と面白いのです。
1100Rと比較すると確実にパワーを感じませんが、オーナーズマニュアルによればトップスピードは僅かに9キロしか違わないのです。
これは実際経験済みですから、OHVエンジンはその中間加速のトロさの割りに意外と伸びのあるエンジンなのです。
OHVボクサーエンジンは今でもそこそこの人気がありますが、ただレトロなエンジンというだけでなく十分楽しませてくれる事が一因でしょう。
だから、もし私が1100Rと100GSどちらか一台にしなければならない時、間違いなくGSを選ぶことでしょう。
外したシリンダーヘッドカバーです。
このカバーは上下左右はありません。転んで穴を開けたらひっくり返して付け替えればOKwww
ちなみに、その昔パリダカに出場する車両は破損に備えて1個だけ持っていくのが常識だったようです。
OHVだからといってここまでスッカラカンとは。
上側2本スタッドボルト穴がオイル通路で、飛散したオイルはプッシュロッドの穴を通って戻ります。
ねじ切り名人どかぽるは、肝心な所はトルクレンチを使います。
世界遺産wの美しいシリンダーフィンです。これに肩を並べるのはモトグッチのラウンドヘッドエンジンしかありません。
今時タイミングライトを使って点火時期の確認するオートバイも珍しくなりました。
印旛の「オー・ルージュ」をバックにパチリ。
このフレームで高速S字に挑むと、面白いくらいによじれます。
馬鹿でかいタンクとスラリと伸びた足。OHVボクサーで一番格好イイ(自画自賛モードww)
故ガストン・ライエがパリダカで優勝したマシンをイメージできるのは、やっぱりこれしかない。!!