復活したか?
1100Rの蘇生を目指しヤフオクで仕入れたものは、パルスピックアップというものでクランクの回転角度を検出するパーツです。
このパーツ、鉄板に磁石が二つ付いてリード線とカプラーだけ(見た目は)というものなのにこれが機能しないと火花は飛ばない、インジェキターからガス出ないの心臓ペースメーカーみたいなもので、新品を買えば4万円を少し切るだけの高額パーツです。
もし新品を付けても回らなかったらと思うとちょっと手が出せないでいました。
そんな時は、苦しい時のヤフオク頼みで検索してみした。
そうしたら、何と500円で出品されているものを発見し、競り合う事もなく落札に成功したのです。
正常に機能するかもわかりませんでしたが、とりあえず届いたパーツを取り付けてセルを回してプラグのスパークを確認します。
おっ、火が飛んでいます。途切れる事もありません。
当たり前の光景ですが、随分と久しぶりに見たような気がします。
プラグホールからガスの臭いは?・・・タンクを付けていませんからするわけがありません。
かなりの期待感を持ってガソリンタンクを取り付け燃料ポンプからのチューブを繋ぎます。
インジェクターが機能すればエンジンは始動するはずです。
期待と不安が入り交じる中で右手親指に力を込めてセルボタンを押し込みます。
僅かなクランキングでボクサーエンジンは目覚めました。
タンクのガスが少なく、しかも外は雨で試運転ができませんから2・3分回しただけとなりましたが、どうやら完全に復活したようです。
さて、今回の故障を突然死のように思っていましたが、今考えると、あれが兆候だったのかもという症状がありました。
昨年購入以来、走行中に時折エンジンの調子がいまひとつという時があり、具体的にいうと微妙に同調が狂っているようなバイブレーションを感じる事があったのです。
これが常に出ていれば普通に感じていたのでしょうが、たまに完璧に同調している時があったので不思議に思っていたのです。
おそらくこの段階でパルスピックアップは死にかけており、完全に息絶える日を待っていたのでしょう。
これからは微妙な兆しを見逃さずに旅先で慌てないようにしないといけません。
それにしても、セルモーターに続いてよく壊れる電装品です。
ドイツ製品の品質はあまりよろしくない。というのが車・オートバイに共通しているようです。