花びらマン開3回転
妙義山「さくらの里」は桜満開
温泉の帰りに寄ってみました
その温泉、春だというのに雪が降って車は料金所に乗り捨て向かいます
とりあえず、帰れたからOK
宮城県災害支援活動も今日が最終日となりました
夜遅くには帰京できることでしょう
岩沼市内の宿舎では、つぼみだった桜の花が待ちわびた春の日差しをうけて開き始めました
昨日からは活動拠点を空港付近から名取市内最大の被害を受けた「ゆりあげ」地区に移動しました
一丁目から六丁目まであった一つの町が視界の届く限りガレキの原になっています
遠くで時折見える人影は、不明者を捜索する自衛隊員です
何百人、それ以上の人が命を落とし、見つけられずガレキの中に埋もれているかと思うと気が重くなってきます
早く帰りたい
早く離れたい
昼前の事です
ひときわ大きなターボファンエンジンの逆噴射音が滑走路方向から聞こえました
音のする方向を見ると
あー、なんだありゃー
天空に突き刺さるような巨大な垂直尾翼
その下にはトンネルのようにぶっ太い胴体
背中には垂れ下がるような広い主翼
ヴォルガ・ドニエプル航空のアントノフAnー124ルスラーンではありませんか
NATO諸国ではコンドルと呼ばれる世界最大級の輸送機が飛来してきたのです
ペイロード150トンというコンドルは名前どおりの怪鳥です
福島第一原発に貸し出した世界最大のコンクリート圧送車でも引き取りにきたんでしょうか
それとも別のでかい機械持ち込んでくれたのでしょうか
いいモノ見せていただきました
そして昼過ぎ、以外と短い滑走でいずこかへ飛び立っていきました
ロシアは嫌いだけど、原発何とかしてくれるなら頼もしく思います
ありがとう
今回の支援活動に就くにあたり、とりあえず神頼みしておきました
神社の駐車場は桜が満開
でも帰る頃には散っていることでしょう
花見をすることもなく春が終ってしまう
あー、日本はいったいどうなっちゃうんだろ
明日もホコリまみれで飛行機眺めます
今日の暫定開業第一便は日航
久しぶりに鶴丸見ました
仙台空港周辺では明日の暫定開業に向けてガレキの撤去等が急ピッチで進められています
また、海岸から東部道路までの冠水地域においては陸上自衛隊による不明者の捜索活動が継続して行われているようです
その自衛隊員を輸送しているのが高機動車の「疾風」です
トヨタのメガクルーザーと兄弟車になっている輸送車ですが、オリーブドラブの車体色や幌屋根のボディー等、シンプル故の機能美に溢れています
更にこの車の特徴であるハブリダクション式の車軸による驚異的なロードクリアランスがヘビーデューティーさを感じさせてくれます
この他、疾風のシャシーをベースにしたキャブオーバータイプの小型トラック、6×6のショートボディー大型トラックやダンプ等など、マニアなら胸トキメク車達が走り回り災害活動に奔走しています
私どかぽるは、環境に影響されやすい性格なので、今は無性に総輪駆動車が欲しくなっているのです
しかし、民用で機能美に溢れた車がない
いや、あるな
スージーがあるじゃない
激しい砂埃との闘い
ガレキを満載したトラックが砂塵を巻き上げて走っていきます
作業する足元にはランドセルと写真アルバムが縁石に置き去られています
傍らのヨシズ原には空港から流されたセスナが2機、海保のビーチクラフト機が1機、無残な姿をさらしています
夕方、どこからか唸るような音がしたかと思った瞬間です
船にのっているかのような大きな揺れ
震度6弱、これでも余震
あー怖い
地震・雷・火事・親父
震災から一ヶ月、支援活動の順番が回ってきました
災害援助活動は、阪神淡路、新潟中越地震に続き3回目となります
ターボディーゼルエンジンのタービン音を響かせ東北道を一路宮城県へ向け特装車を飛ばします
福島県に入ると路面補修の跡とうねりが目立ちます
津波被害で甚大な被害を受けた地域での活動となりますが、津波対策何もなし
50メートルしか泳げない(泳げないに等しい)から不安です
仙台東部道路を走っていると海側は見渡す限りのガレキの原になっており、津波の破壊力に言葉もありませんでした
一週間だけの活動ですが、地震がないことを祈ってやまないのです
地震は怖い