

二輪車のライディングテクニックは歳と共に落ちていきます。
若い内に道を極めた人ならば緩やかに落ちていくでしょうが、元々上手というには程遠い私の場合は定期的なトレーニングによって何とか現状維持ができるというものです。
毎月行われるライディングスクールにスタッフの一員として参加してきましたが、今まで自分のオートバイを持ち込んだ事はなく、受付事務が終わったら後は居るだけを決め込んでいました。
しかし今日はせっかくの機会ですから意を決してマイバイク参加させてもらいました。
場所は東京のド真ん中で中央区晴海、東京オリンピックが招致されたらメインスタジアムの予定地です。かつては東京モーターショーが行われていた場所でもあります。
広大なアスファルトのタタキでは、主にジムカーナっぽいトレーニングを行います。
インストラクターの中にはジムカーナの現役選手もいますが、その気になってコケないようにしなければなりません。
まずは安全第一。
スキルはアッフせずとも維持できればオッケーなのです。
タンクローリー100GSから10リットルほどGASを抜き取り1100Rの空ケツタンクに流し込みます。
スターターレバーをいっぱいに引き、エンジン始動。
即座に高めのファーストアイドルを始めます。
私は、車もバイクも停止状態の暖気を行わない主義なので、慎重にローギアを踏み込み発進。
停止暖気は行いませんが、いきなりスロットルをガバッとひねるような事はせず、エンジンにロードをかけないようにじわーっと加速していきます。
スターターは完全に戻していますが少しエンジンはバラけます。
暖気していないのと、適当な位置で固定したパルスピックアップのタイミングが取れていないのかもしれません。
2・3キロ走ってエンジンも温まり始めたころ右手をねじ切れるほど捻ってムチを入れます。
おおっーーー
OHVボクサーとは比較にならない力強さで80馬力が蹴飛ばします。
2週間前、福島往復で感じた時より確実にパワフルさがあります。
500円で落札したパルスピックアップは、その価格をはるかに上回る仕事をしてくれているようです。
テスター代わりに落札したこのパーツ、もったいないからまた壊れるまで使っちゃおっと。
見事復活を果たしたドドメ色ならぬミスティックレッドなR1100R
スイングアーム後ろのゴムキャップを外せばフライホイールが見えるはずで、タイミングライトで進角の確認をしてみます。但し、刻印があるかは不明です。

1100Rの蘇生を目指しヤフオクで仕入れたものは、パルスピックアップというものでクランクの回転角度を検出するパーツです。
このパーツ、鉄板に磁石が二つ付いてリード線とカプラーだけ(見た目は)というものなのにこれが機能しないと火花は飛ばない、インジェキターからガス出ないの心臓ペースメーカーみたいなもので、新品を買えば4万円を少し切るだけの高額パーツです。
もし新品を付けても回らなかったらと思うとちょっと手が出せないでいました。
そんな時は、苦しい時のヤフオク頼みで検索してみした。
そうしたら、何と500円で出品されているものを発見し、競り合う事もなく落札に成功したのです。
正常に機能するかもわかりませんでしたが、とりあえず届いたパーツを取り付けてセルを回してプラグのスパークを確認します。
おっ、火が飛んでいます。途切れる事もありません。
当たり前の光景ですが、随分と久しぶりに見たような気がします。
プラグホールからガスの臭いは?・・・タンクを付けていませんからするわけがありません。
かなりの期待感を持ってガソリンタンクを取り付け燃料ポンプからのチューブを繋ぎます。
インジェクターが機能すればエンジンは始動するはずです。
期待と不安が入り交じる中で右手親指に力を込めてセルボタンを押し込みます。
僅かなクランキングでボクサーエンジンは目覚めました。
タンクのガスが少なく、しかも外は雨で試運転ができませんから2・3分回しただけとなりましたが、どうやら完全に復活したようです。
さて、今回の故障を突然死のように思っていましたが、今考えると、あれが兆候だったのかもという症状がありました。
昨年購入以来、走行中に時折エンジンの調子がいまひとつという時があり、具体的にいうと微妙に同調が狂っているようなバイブレーションを感じる事があったのです。
これが常に出ていれば普通に感じていたのでしょうが、たまに完璧に同調している時があったので不思議に思っていたのです。
おそらくこの段階でパルスピックアップは死にかけており、完全に息絶える日を待っていたのでしょう。
これからは微妙な兆しを見逃さずに旅先で慌てないようにしないといけません。
それにしても、セルモーターに続いてよく壊れる電装品です。
ドイツ製品の品質はあまりよろしくない。というのが車・オートバイに共通しているようです。
1100Rのエンジン不動原因を探るべく素人整備に挑戦中です。
症状は、プラグに火が飛んでいません。
プラグを抜いてセルを回してもガソリンの臭いがしません。
燃料ポンプは勢いよくガスを噴出しています。
イグニッションコイルは1次、2次とも正常な抵抗値です。
そして、パルスユニットは・・・わからん。
いろいろな人に聞いたところ、パルスユニットはよく壊れるらしいのですが、これが原因と断定できないので高額なパーツを注文できずにいます。
モトロニックがいかれていたら・・・ステル
いずれにしても電気は分っかりませーんwww
ABSユニットやモトロニックがぎっしり詰め込まれたタンクの裏側です。

パルスユニットは外してみましたが、規定値があるのかも分からず断念。
ユニットの上に付くプーリーを締めこむボルトは、頭が16ミリ!!ソケットを買いにいきました。

面倒くさくなったので、RSを駆り出し君津の山で憂さ晴らしをしてきました。

スペアタイヤを外し、ジャッキやポンプ等周辺パーツ一式計りにのせてみたならば。
なんと、その重量は19キロもありました。
これでRS本体の満タン重量は1,270キロちょいとなったはずで、元の重量1,320キロから50キロ近く軽量化することができました。
これ以上軽量化するとなれば、ブロアファン、エアコンのコンプレッサー一式、助手席、そしてバリオラムの取り外ししかないようです。
快適装備を外してまで軽量化する気は全くありませんが、カップカーの重量がたしか1,180キロだったと思います。外すだけで意外と簡単にいけちゃう感触を得ました。

さて、明日のバイクツーリングが雨で流れそうなので夕方ヨメサンを乗っけて近所を50キロ程一回りしてきました。
ツーリングに行けない残念な気持ちも少しは解消できたかなと、そう思って自宅に帰ってみたならば、
「明日は夕方から雨、よって時間までに集合せよ」
と召集メールが入っていました。
行きたくなると天気予報さえも変えてしまう困った人たちです。

GSのベストアングルは、右斜め後方45度。
たくましいパラレバーの後ろ足がゲレンデ・シュポルトをイメージさせます。

昨年6月に996が我家に来て、代わりに去っていくはずの993RSでしたが、結局惜しくて手放す機会を失い、いまだにガレージの主として君臨しています。
巨大なウィングも復活させたのですが、どうも好きになれないので再び取り外してしまいました。
今日中にノーマルウィングまで取り付ける予定が面倒くさくなってしまい後日取り付けとすることにしました。
ヘルスメーターによるRSウィングの実測値は14,5キロもあり、これがリアタイヤの後方オーバーハングした位置、更にエンジンフードの上かなり高い位置に取り付けられてたわけです。
取り外したままの状態で近くの農免道路を飛ばしてみると、鈍感な私でもはっきりと分かる軽快感が増しています。
以前外したときも考えたのですが、このRSウィングがその重量分の慣性を打ち消すダウンフォースを生み出すにはいったい何キロのスピードを出さなければならないのでしょうか。
おそらくワインディングを飛ばす程度なら、むしろその慣性重量が軽減されたことのメリットが大きいと思うのですが、はたしてどうなんでしょう。
ちなみに現在私のRSの重量ですが、ウィングで14,5キロ、ホイール4本で10キロ、フロントのリップスポイラーでおそらく5キロと、トータルで30キロ近く軽くなっています。
車検証による車両重量は1、320キロですから計算上は1290キロとかなり軽量化できているはずです。
お金を掛けずにこれ以上軽量化するには、フロントに積んだスペースセイバータイヤを取り外してしまえばいいのですが、ハンドリングに影響が出るのは避けられません。
でも、外せば更に10キロ以上の軽量化は間違いありませんから、とりあえず外してみたらどんな感じになるか試してみたいと思います。
恐ろしく重たい「羽根」

この無様な格好で走り回ってみました。

Posted 5月 3rd, 2009. 2 comments

仕事場でポルシェセンターの営業さんと話をする機会がありました。
営業さんは997のPDKで乗りつけていたので感想を聞いてみたら、やはりとてもよくできていて人間の能力をはるかに上回っているとの事でした。
ただ、以外にも楽しさはマニュアルのほうが上回るなどと営業らしからぬコメントがありました。
よく聞けば営業さんのマイ911は930だそうで、マニュアルのコントロール感がいいと話していました。
私の場合などシフトに要する時間はPDKの数十倍の時間をかけ、まるでトラックやバスドライバーのごとくスローなシフトをします。また下のギアではあまり引っ張らず早めのシフトアップを心掛け、高いギアによって得られる息の長い加速を楽しむことにしていますからローンチコントロールなんてものも必要がないのです。
996の水冷ユニットは空冷と違ってワイルドな加速を感じる事はありませんが、適度に高まるサウンドとスムースさが結構気持ちいいのです。
さて、自分としてはお気に入りのボディーカラーですが、営業さんいわく、メーカーオプションのカスタムカラーは査定がかなり落ちるとの事だそうで、ただでさえ中古市場で暴落?している996ですから、これはもう乗り潰すしかないようです。
それにしても、いい色だと思うのですが、空冷ではたまに見かけるものの確かに水冷では未だに一度も見掛けた事がありません。
それって単なる不人気色ってことだったんですかね、今頃気付きました。www